Studio Haruというブランド名は、元々私が日本語を話すことができ、また自分が一番好きな季節が「春」だったことに由来します。ただし、必ずしも春のイメージを先行させてブランドを作っているわけではなく、ブランドのイメージカラーは(ピンクや黄色といった春を連想させる鮮やかな色ではなく)、濃い目のブルーとナチュラルなオレンジ色にしています。これもインスピレーションを大切にしているためです。インスピレーションの赴くまま、いろいろなアイテムを作成・販売しています。
Q/「Japanese Artist Pop-up Shop」との出会いは?出店してよかったこと、作家の立場として感じる魅力を教えてください
Studio Haruを創設したのは2019年のことでしたが、その後すぐにパンデミックとなってしまったため、長らくオンラインでのみ販売をしていました。イベントやマーケットで物理的に出店できるようになったのは、昨年のことです。このため、出店できるイベントを積極的に探していましたが、同時にイベントの開催場所や参加者層に注目し、出店するかどうかは慎重に見極めていました。
Studio Haruの主な顧客層は、日本やアジア文化に関心のある20〜30代の若者や、文房具を多用する学生です。シンプルな服装を好む顧客も多い印象です。こういったことから、理想的なイベントの開催場所は、地元のニューヨーク周辺で、若者が多く、週末でも人通りが激しく、作品を手に取ってじっくり選びやすい屋内の会場になります。こういった点を踏まえると、Japanese Artist Pop-up Shopは理想的なイベントだったと言えます。