コロナでの中断を経て再開した「Japanese Artist Pop-up Shop」を僕が訪れたのは、10回目にあたる節目の時。「日本に行かないと買えないアクセサリー」を求めて400人を超えるファンが押し寄せ、会場はパンパン。ここを運営するのが伊藤 容子さんです。伊藤さんはIT系企業の営業マンとして東京で数年働いた後、「英語を使って仕事をしてみたい!」と一念発起、2018年に渡米したそう。そしてまず飛び込んだのが、NYで日本の工芸品や食品のPRを行う企業。そこでインターンとして働く3ヵ月の間に、NY市内にあるスペースを使って、自分のアイデアでイベントを行うチャンスを得ます。その時思いついたのが、日本人作家によるハンドメイド作品の販売会でした。それは、日本の露店で数千円で買った手づくりのイヤリングが、通りすがりのニューヨーカーに「それどこで買ったの?」と驚くほどいつも褒められ、「もっといろいろな作品を彼らに見せてみたい」と思ったのがきっかけでした。